沖縄及び北方問題に関する特別委員会 委員派遣
平和への思いをあらたに
平成29年12月18日(月)から20日(水)の3日間、参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会の委員派遣で沖縄県を訪問しました。広大な海域に離島が点在する沖縄では、島ちゃび(離島苦)と呼ばれる離島ならではの様々な課題を抱えており、今回の派遣では本島だけではなく宮古島も訪問しました。
今回の委員派遣は、沖縄の振興開発問題等に関する実情調査を目的とし、行政関係者や地元経済関係者との懇談や、リーディング産業である観光・リゾート産業はもちろん、今後の沖縄の発展にとって極めて重要な空港・港湾等の整備状況の視察などを行いました。私は国土交通委員でもありますので、その点からも有意義でありました。翁長知事からは、大型MICE施設整備に係る支援など21項目の要望が寄せられました。翌19日(火)には宜野湾市役所を訪問、佐喜眞市長との意見交換、市役所屋上にて普天間飛行場の現地説明を受けました。
国立沖縄戦没者墓苑を参拝した後、平和の礎(いしじ)、対馬丸記念館を訪問しました。784名の疎開学童を含む1,482名が犠牲となり、沖縄戦の悲劇の象徴である対馬丸事件に触れ、語り継いでいくことの大切さを感じるとともに、平和への思いを新たにしました。
委員会として平成24年1月以来の訪問となる宮古島では、宮古島市の下地市長・嵩原議長、多良間村の伊良皆村長・森山議長と懇談したほか、障害者雇用植物工場、地下ダム資料館、伊良部大橋、酒造所、製糖工場などを視察しました。
地下ダムは、地中に壁をつくって水をためる仕組みで、水を透しやすく大小の穴が空いている琉球石灰岩の特質が活用されており、水不足に悩んでいた沖縄の農業振興に役立っています。長年土地改良にたずさわって参りました私としましても大変興味深い施設でした。また、宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋の開通は、伊良部島の生活環境の改善や宮古圏域の観光客数の増加につながっているとのことでした。